にかほ市木村左官の施工日誌【薪ストーブ台造作工事】

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2013/10月【薪ストーブ台造作工事】
いつぞや基礎工事させて頂いたログハウスの薪ストーブ台の造作工事を依頼されました。そこで考えたのがデザインと風合いです。私の持っている知識とお客さんの知識や理想とをすり合わせた結果アンティークレンガを使いこれまたアンティーク調の風合いにする事と相成りました。アンティークレンガって見た目は最高ですが強度という点では非常に脆いです。レンガ自体の強度を過信せず、目地でもって強度を確保します。アンティークレンガは普通のレンガよりも水を含みやすく逆に放湿性もあります。そういう点では左官壁よりも調湿性に優れているんではないでしょうか？木の床にいきなりモルタル？って訳にいかないんで、下地にケイカル板を敷きレンガをモルタルで敷き詰めて行きます。洋風作りなんで馬目地で作っていきます。その方が強度も出るのでいいでしょう。目地のタッチはこんな感じで仕上げました。鏝押えはせず、あくまで数十年・・いや数百年経った様を再現してみました。汚れがないのでまだそんなに風合いが出ていませんが、コーヒーこぼしたりウイスキーこぼしたり炭がこぼれたりと色々な汚れが浸透すれば結構風合いが出るでしょう。
2013/10月【薪ストーブ台造作工事】
さてさて完成です。壁側には3cm程度の隙間を設けております。熱が壁に移らないようにとの配慮です。一番難しかったのは丸みを帯びたままカットしなければならなかった所です。何回も小さいハンマーでハツッて丸みを作りました。そして目地が一定にならないように出ている部分や引っ込んでいる部分などを意図的にかつ無造作に作るのが大変でした。このコンセント部分が綺麗にカットできているかが非常に不安でした。完成時まで3cmの隙間を得る為に板を挟んでいたので見えないがこの辺りでいいはずだとの計算だけで積んで行ったのです。最後に板を外して見たらなんと完璧ではあ～りませんか！！これには安堵したと同時にお客さんも大満足でした。最後に薪ストーブを設置・使用している場面をどうぞ～！ちなみにここのログハウスは「夢の丸太小屋に暮らす１月号」に掲載されております。それは有料広告で掲載したものではなく、お客さんの努力と完成度がこの雑誌スタッフの目に止まったのです。これこそ有終の美ですね。自分で建てそこに暮らす・・それは難しいですが人間として一番自然な事。このお客さんはとても幸せ者です。家族の理解がなければこうもいかないですし。こういった幸せは金ではなく、夢の為に諦めず努力し続けた結果です。これを見ていいな～と思った人も勇気を出して自分で何かしてみませんか？それは建てるだけではなく、外構だって勇気と努力で出来るんです。私はそんな方を一生懸命応援しますよ！！～前の現場へ　次の現場へ～

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