にかほ市木村左官の施工日誌【新築基礎工事】

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	秋田県にかほ市象潟町字大塩越103

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2012/04月【新築基礎工事】
気温が暖かくなり、新築には適した季節になってまいりました。しか～し！この現場にはここ一帯の除雪を集めていた場所であり、土壌がこれでもかと水を吸っています。長靴でも厳しい地表状態になっております。地盤改良として固い地盤までパイルを打ち込んであるので建築には何の問題もありません。ただ私達の施工が非常にし難いというだけです(-_-;)
2012/04月【新築基礎工事】
なんとか鉄筋加工まできました。ここまでくれば地表の状態は殆ど関係なくなりました。さすが地盤改良工事のお陰で安定感がありそうです。ここの現場の監督は非常に真面目で理解がある方なのでこちらも真面目に仕事をしなくてはと身が引き締まる思いです。いままでは掃除なども適当にしていた所もありました。しかし監督の真面目な対応にこちらも応えるように綺麗にしようと思っているのですが、現場に出入する別の業者が我関せずと汚していくのでとても腹が立ちます。
2012/04月【新築基礎工事】
鉄筋は鉄筋ユニットと呼ばれるスポット溶接？圧着溶接？で組みあがっているのを使用しますので検査せずとも30ピッチです。ベース打設一日後にはこのザマです・・相変わらず水はけ悪い～・・それもこれも粘土質の土を埋め立てに使っているからです。という事は、完成してしまえば余計に地盤が水を含むことがなく固い状態を維持できるという事です。そう完成まで業者が大変なだけでお客様には良い地盤という事です(笑)早速朝一にポンプで水抜きです。
2012/04月【新築基礎工事】
あれから結構日にちも経ち、骨組みは出来上がったのでついでに最近の木造住宅ってこういう感じだよ～っと写真撮ってみました。完成してしまえば見えない部分なので本当はこういう状態のときにお客様に見ていただくのがいいんですが・・っていっても中々そうもいかないので代わりにお見せします。見える金具は縦横の土台や大引きなどを接続させる金具でしょうか？昔はこんな金具なかったです。これも土台と大引きを接続する金具の一つです。最近は「刻み」をせず金具のみで接続するんでしょうかね？強度は強くなっていても若い大工さんが育つのかな？・・これはかなり重要な金具ですね。一固体の強度は大した事ないのですが、接続することで意味を成す大事な金具です。よく手抜き工事業者が建てる家にはこの金具がないと話題に上がります。昔は筋かいを入れたらもう外壁を打っていましたが、それでは「点」で力を支えていました。しかし最近は「点」を「面」で支える構造が基本で、ほぼ全面の外回りにコンパネを打ちます。昔は大引きの上に更に細かく垂木？程度の木材を打ち、その上にコンパネを張ったりバラ板を張ったりしていました。しかしそれでは下地のコンパネやバラ板の強度がないために床の軋みなどが起きやすかったです。そこで単純にもっと厚いコンパネだったら強いんじゃね？的な発想かと思われますがいつからか床面には分厚いコンパネが使われるようになりました。強度が飛躍的に上がったので直接大引きに止められるようになりました。畑違いなので超簡単な説明になってしまいましたが、こんな簡単な説明でも大工さんの仕事は昔より増えたような気がします。しかし住宅価格はどんどん値下がりを続けています。そのしわ寄せはどこに向かうのでしょうか？・・大工さんと言えばねじり鉢巻に威勢のいい掛け声。一服時には少々長い時間休む。というのが私のイメージ。ですが最近は予算の縮小でバタバタやっつけ仕事をしているように見えてしまいます。だからといって手を抜いたり安全に気をつけないようにならないよう時代に沿った施工方法で頑張って欲しいです。
2012/06月【新築基礎工事】
大工さんももう完成近くまできているので私たちも仕上げに取り掛かります。ここでの仕上げは玄関・玄関ポーチのタイルと裏口のステップ、ガス台と給湯器の台です。日にちに余裕がないのでダラダラせず頑張ります！タイル工事は完成しました。当初の予定より少々変更がありましたが、無事完成です。これからも数多くの業者が出入りするので一応シート養生します。というか出入りする人が汚さなければいいんですが、どうしてか職人気質の人はそういう事に気をつけるのですが、そうでない人はこれでもかと汚していきます・・職人と言われる方は、自分の仕事範囲外でも、「家作り」という枠で物事を考えてくれます。自分が手掛けた家なんだからお客様には気持ちよく使ってもらいたい！と無意識に思っています。私もいつまでもそうあらねばと常日頃考えております。裏口ステップ、ガスボンベ台、エコキュート台も完成しました。コンクリがまだ生渇きだから設備屋さん気をつけて！！この裏口ステップは昔からこの形です。それもこれも安価にやったらこうなったという最終形なんですが、その同程度の価格でセンスのよいステップは作れないものか・・といつも考えております。左官系の塗り工事だと高価だから却下として、コンクリにビスで塗装済み１×４材を打ち込むとかバラ板模様をコンクリの時点で出し、生渇きのうちに水性塗料を塗るとか・・まずは一度サンプルを作らないことには提案すら適わないですね(笑) ～前の現場へ　次の現場へ～

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