バリアフリーとはなんでしょうか?ウィキペディアでは
「広義の対象者としては障害者を含む高齢者等の社会生活弱者、狭義の対象者としては障害者が社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的な障害や精神的な障壁を取り除くための施策、若しくは具体的に障害を取り除いた状態」
とあります。
皆さんは一般的に廊下と室内の段差を無くしたり、内外を車椅子が行き来できるようにスロープをつけたりなどをご想像すると思います。
それも間違いではありませんが、それだけではありません。今現在のお住まいで、
- 歩きにくい
- 躓きやすい
- 掃除しにくい
- 除雪しにくい
- 駐車しにくい
などなどリストを挙げればキリが無いほど住みにくくする原因があります。これらを快適で安心安全な住みやすい状態にしてあげる事が【本当のバリアフリー】だと私は思います。
例えば駐車上が砕石だったら[歩きにくい][掃除しにくい][除雪しにくい]に該当しますのでコンクリートやインターロッキングなどの固い材料に変更する。
階段の段差が高すぎる場合、[歩きにくい][躓きやすい]に該当します。既存の階段が2段だった場合、それを更に一段足すことで段差が緩やかになります。
このように住みやすい状態にする方法はいくらでもあります。
若い方にはなんともなくともお年寄りの方には1pの段差が生死を分けるという事も多いにあります。しかしお年寄りは迷惑をかけたくない・まだ自分は若い!などと強がりますが、何かあってからでは遅いのです。
急速な高齢化が進む秋田県・・未来を見越した快適で安心安全な住居が一番大事です。
設計や施工で経験の浅い方は[デザイン][良質][使い勝手]を混合できず、デザイン重視・質重視・使い勝手重視というようにどちらかに偏ってしまいますが、この3つは十分に混合でき、良質な建材を使い経験を生かした設計で相手の立場に立てる職人が作ればとてもお洒落な住みやすいバリアフリーが出来上がります。